厚真町は3月31日付で、医療薬品の製造・販売などを手掛ける東和薬品(本社大阪府門真市)とハスカップをはじめとする地元特産品による新規産業の創出と地域住民の健康づくりの推進に関する協定を締結した。協定期間は2024年3月末まで。
協定内容は▽ハスカップをはじめとする特産品を用いた新規産業の創出▽新規産業のプロモーション▽地域住民の健康状態の調査に関すること▽健康寿命を延ばす―など。ハスカップのブランド化を目指し、商品開発や6次産業化の事業を模索する町と、健康関連事業創出に向けたパートナーを探していた同社の意向が一致し、協定締結に至った。
町は昨年、「日新製薬」(本社滋賀県甲賀市)とも厚真産ハスカップブランド化連携に関する協定を結んでおり、製薬会社との協定は2社目となる。今回の締結について、町産業経済課は「ハスカップの機能性は少しずつ分かってきているが、町が付加価値を持たせて商品化するのは難しい中で、製薬会社と協定を結べるのは非常にありがたい」と感謝。「ハスカップや厚真町を知ってもらえるような手に取りやすいものをつくって、少しでも広がっていけば」と期待する。
締結セレモニーは新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止とした。