昨年4月にオープンした安平町追分の道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」が、旅行専門誌「北海道じゃらん」の読者が選ぶ道内「道の駅ランキング2020」で総合8位となった。同駅を運営するあびら観光協会は「初年度でトップ10に入ったことを素直に喜んでいる。ご来場していただいた皆さまのおかげ」と話す。
ランキングは、20年1月号の中で募集したアンケート結果に基づいて実施。トイレや室内の着席可能な無料休憩コーナー、レストランなどの食事メニュー、接客・サービス、清潔感など9項目の満足度を得点化して順位を決めた。
今回は道内124の道の駅が対象で過去最多の2424件の得票数があり、D51ステーションは総合満足度(点)で80点をマーク。項目別では清潔感で86・9点、トイレで85・8点、アイスクリームなどのテークアウトメニューで83・4点、無料休憩コーナーで83・1点と高得点を挙げた。
D51ステーションは道内124番目の道の駅として昨年4月19日にオープン。新千歳空港や札幌市内からも近いという立地条件を生かし、限定のテークアウト品を提供しているほか、蒸気機関車SL「D51―320号」や「キハ183系」を公開したことにより、イベントの開催や移動物販車なども積極的に行ってにぎわいも創出。現時点で85万人を超える来場者を呼び込んだ。
今回の結果を受け、同協会の高津均事務局長は「それだけ多くのお客さんが来てくれたということ。胆振管内でも一番になれたことはうれしい」と笑顔を見せる。
その一方で、上位の道の駅と比べて「情報発信の部分が弱かったと思う。管内の道の駅と連携して、もう少し強化していけたら」と見えてきた課題も整理。接客・サービスの点でも「来たお客さんにニコッと笑顔を見せられるよう心掛けていきたい。他の良いところを見習いながら、弱みを強みにしていきたい」と今後の意気込みを語る。
「北海道じゃらん」2020年1月号で「道の駅満足度アンケート」を行い、▽トイレ▽無料休憩コーナー▽情報提供▽レストランなどの食事メニュー▽接客・サービスなど―9項目について読者からの回答を集計。寄せられたデータを基に100点満点に換算した「総合満足度」(点)を順位化した。
上位の顔触れを見ると、1位は渡島管内木古内町の「みそぎの郷きこない」で85.5点の高得点をマークし、3連覇を達成。2位はオホーツク管内斜里町の「しゃり」(84.2点)、3位は宗谷管内浜頓別町の「北オホーツクはまとんべつ」(82.5点)。このほか、千歳市のサーモンパーク千歳が17位(78.2点)、むかわ町のむかわ四季の館が22位(77.4点)、苫小牧市のウトナイ湖が35位(75.8点)だった。