厚真町は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で経営に支障が出ている町内の中小企業支援策として融資制度を設け、必要な資金を融通し、その貸付利子の一部と保証料の全額を補助することを決めた。地元中小企業の事業運営の円滑化と経営の安定化を図る目的で、27日に開かれた町議会臨時会で原案通り可決された。
貸付限度額は運転資金と設備資金を合わせて最大1000万円とし、期間は7年以内(据え置き1年以内を含む)。貸付利率は1・8%で、利子補給率は当初3年間を1・8%、4年目以降は1・3%とし、町が負担する。2020年度での執行をあらかじめ定める債務負担行為補正として1億2000万円を見込んでいる。取扱期間は12月末まで。
町商工会が事前に行ったアンケートによると、需要の減少、予約・受注のキャンセルなどで、飲食店や小売・卸売業を中心に7割ほどの事業所ですでに影響が出ている。今後の売り上げについても7割以上が減少を見込んでいるという。