新冠町の廃校となった旧太陽小を利用して、ディマシオの世界最大の油彩画を展示している太陽の森「ディマシオ美術館」が26日、今シーズンの営業を開始した。2010年8月にオープンした美術館は今年で10周年を迎えた。
館内には、フランスの幻想画家ジェラール・ディマシオの絵画など作品約200点が展示され、中でも世界最大の油彩画(9×27メートル)が目を引く。天地左右の鏡張りされた無限大の世界と、毎時間上映される音と光の演出(約9分)は見た人に感動を与えている。
休憩のできるイタリアンパスタなどのレストラン「アトランティス」と「ミュージアムカフェ」もあり、熊谷守一作品を展示した「ねこの部屋」では3匹のねこスタッフがおり、館内で暮らしている。
このほか、5月31日まで伊万里焼の展示、心象絵画、陶造形作品などさまざまな芸術家の作品も展示。屋外には彫刻庭園と動物広場があり、約70のオブジェが敷地内に配置されている。
敷地の別棟に「ガラスの美術館」があり、ガラス芸術の巨匠ルネ・ラリック(1860―1945)の作品約190点も展示している。
美術館企画部長の谷本晃一さん(48)は「地域に根差した美術館として10周年を迎えることができた。今後も日高観光の入り口として頑張りたい。今年は、世界最大の油彩画のデッサンを初めて展示しており、ぜひ足を運んで見ていただきたい」と来館を呼び掛けている。
営業は11月23日まで、冬期間休業。開館日は、木・金・土・日・祝日の午前9時半から午後4時半で、休館日は月・火・水。4月23日~5月10日(大型連休)と7月23日~8月30日(夏季)は無休。
入館料は、大人1100円(10人以上の団体は1人950円)、高校・大学生700円、中学生300円、小学生以下は無料。
問い合わせは、同美術館 電話0146(45)3312。