長い冬が終わり、襟裳岬にも春が到来した。22日には札幌や帯広方面から50組以上の家族連れやカップルが訪れ、早春の明るい日差しの下、襟裳岬の岩礁帯や大海原の絶景をしばし眺めていた。
帯広市から訪れた初老の夫婦は「毎年お彼岸には、春めく襟裳岬と海を眺めに来てドライブを楽しんでいる。岬に近づくにつれて雪が全然ないので走りやすい。マスクを外して思い切り新鮮な潮風を吸えた」と言う。
札幌市から親子4人で訪れた菊谷紀夫さん(42)は「子どもたちが臨時休校続きで体を持て余し気味なので、遠出かたがた襟裳岬へ来た。ゼニガタアザラシを子どもたちに観察させたかったが、風の館が休館中で残念。帰りにはどこか営業中の温泉に入浴したい」と話していた。
新型コロナウイルスの感染拡大防止で、開館を1カ月延期した風の館は4月1日にオープンする。