札幌の市民ボランティア団体「森の時間SNOW HOKKAIDO」は25日、むかわ町オリジナルとしてデザインした風呂敷71枚を町教育委員会に寄贈した。同団体の横山芳江代表が町教委を訪れ、「防災などいざという時に役立ててほしい」と善意を届けた。
風呂敷は縦横68センチで、むかわの自然をアピールする緑を基調に町女性連絡協議会がデザインしたむかわ町の「M」と「川」「スマイル」をイメージしたロゴマークを用いた。結びの基本である「ひとつ結び」と「真結び」、三角巾やリュック、マスク、手足の包帯、止血などさまざまな使い方をイラストで紹介している。京都の専門会社が委託を受けて製造した。
同団体は2011年の東日本大震災をきっかけに発足。身近な命を守る取り組みとして、風呂敷を使った防災活動などを展開している。横山代表は「生きていく上で子どもたちに自分の命を守る知識を伝え、いざという時に覚えて使ってくれたら」と期待を寄せた。
風呂敷は4月に小学校へ入学する新1年生向けに33枚をプレゼントに充て、残りの38枚は町民に活用してもらう。町教委の長谷川孝雄教育長は「風呂敷を使ったことがない子どもたちも多いと思う。一つの道具でいろいろな使い方ができるということを伝えていきたい」と謝辞を述べた。