新ひだか町は、長時間の停電による電源確保のためLPガス移動電源車(約2000万円)を購入した。2018年9月に発生した胆振東部地震の大規模停電(ブラックアウト)を踏まえ、静内庁舎の非常電源装置への補助電力とし、地域の開設避難所の暖房設備やテレビ、携帯電話などへの電気を供給する。
電源移動車は、3トンロング車両に50キロワット級のLPガス式発電ユニットを搭載。燃料は50キロボンベ5本の接続が可能で、最低連続12時間の発電が可能。日高エア・ウォーターが納車した。全国自治体で50キロワット級の電源車は新ひだか町が初。
このほど納車のセレモニーが行われ、日高エア・ウォーターの松坂淳一社長から大野克之町長に可搬式分電盤(8口)も贈呈された。防災を担当する上田賢朗総務課長は「ブラックアウトによる電源の確保が課題となっており、庁舎の非常電源や地域の避難所の電力確保が大きい。近隣町への広域的な利用も期待される」と話した。