新冠町のケイセイマサキ建設は、胆振東部地震で被災した厚真町内の倒木を加工してつくった積み木4セットを町に寄贈した。19日に町総合福祉センターで寄贈セレモニーが行われ、関係者から手渡された。
同社は、震災直後から町内の幌里、幌内地区などで災害復旧工事に当たっており、倒木などを使って震災の記憶を後世に残そうと考案。木製品のクラフト工房「ウンノ」(小樽市)に製造委託し、トドマツを活用して積み木をこのほど完成させた。
積み木は、町内のこども園つみき、宮の森こども園でそれぞれ活用される。同社の正木健太副社長は「遊びを通して、地震があったことも思い出し、未来の子どもたちにも伝えてもらえたら」と期待し、「復旧工事は次年度も続く。また携われるチャンスがあれば、継続することも考えていきたい」と意欲を示す。寄贈を受けた町民福祉課の中村信宏参事は「積み木を通じて、子どもたちにふるさとを感じてもらえたら」と話していた。