厚真町議会定例会は17日、本会議を再開し、予算審査特別委員会に付託していた2020年度の一般会計予算案と胆振東部地震による災害復旧工事の請負契約変更など議案12件を原案通り可決。日程を1日繰り上げて同日閉会した。
20年度の一般会計は118億4800万円。特別会計は健康保険事業に5億7800万円、後期高齢者医療に8300万円、介護保険事業に5億9800万円、簡易水道事業8億6900万円、公共下水道事業2億4000万円。災害復旧工事関係では、宅地堆積土砂除去工事(3工区)の搬出先、準用河川チケッペ川における工法の変更や工期の延長などによる契約内容の変更を可決。専決処分した報告2件も承認した。
また、行政報告で10日から11日にかけてまとまった降雨と融雪により発生した被害状況を説明。町道11路線で土砂の流入、路肩崩れ、3河川で河岸やのり面の流出があったほか、林道の損壊などにより通行できない箇所が4カ所見つかった。これらを受け、宮坂尚市朗町長は「胆振東部地震で大きな被害を受けた被災地として、防災意識社会の構築に向けて情報収集や発信に万全を期すとともに、地域ぐるみの防災・減災に対する取り組みを進めていく」と述べた。