新型コロナウイルス感染拡大の影響で白老町内の事業所も打撃を受けている中、戸田安彦町長は17日、白老金融協会に資金繰り支援を求める緊急要請を行った。
要請は▽元本、金利を含めた返済猶予など条件変更の柔軟対応▽緊急融資の実施や、政府系金融機関のセーフティーネット貸付の活用―といった事業者ニーズへの迅速な対応を求めた内容。戸田町長が、同協会の廣瀬恵大会長(室蘭信用金庫白老支店長)に要請書を手渡した。
新型ウイルス感染拡大に伴う行動自粛やイベント中止、観光客の落ち込みなどの影響で、町内でも宿泊や飲食、食品関連などさまざまな業種が経営的ダメージを受けている。事業者の資金繰り悪化が懸念される中で、町は室蘭信用金庫、苫小牧信用金庫、北海道銀行の各白老支店で構成する同協会に支援の緊急要請を行うことにした。
要請書を受け取った廣瀬会長は「地元金融機関として地域の事業者をサポートしていきたい」とし、戸田町長は「商工会や観光協会から町に支援要望が寄せられており、町としても独自の対策を考えたい」と述べた。