むかわ町は穂別、鵡川中央の両小学校におけるトイレの洋式化を進める。いずれも今年の夏休み中の施工を予定しており、これに伴って両校のトイレ洋式化率は100%となる見通し。また、町の指定避難所になっている鵡川中央小の体育館については、障害を持つ人にも対応した多目的トイレを新たに取り付ける方針だ。
町教育委員会によると、2020年度新たに取り換えを行うのは穂別小の児童用大便器10基、職員用大便器2基と体育館の児童用大便器4基、多目的大便器1基の便座。鵡川中央小に関しては体育館の男女それぞれの大便器を2基ずつ更新するほか、女子用トイレは新たに2基増設し、計4基を確保する。町教委学校教育グループは「子どもたちが安心して学習に取り組める環境を整備していきたい」と話している。
また、防災対策事業として鵡川中央小は体育館が指定避難所にもなっていることから利便性の向上も併せて図る。胆振東部地震で住民が避難した際にトイレが混み合った経緯もあり、町は長期的な避難にも対応していくため、体が不自由な人の利用を考慮した多目的トイレを1カ所新たに増築する。
町は、穂別小について今年度補正予算として1683万円を計上。鵡川中央小に関しては新年度当初予算で740万円を充て、多目的トイレの設置は国の緊急防災減災事業債を活用して505万円をみている。