本州方面から北上してきたオオハクチョウの大群が厚真町の農地に続々と飛来している。田んぼでは「クワー」とかん高く鳴きながら、落ち穂をついばむ様子が見られる。
JAとまこまい広域や町観光協会によると、例年作付け前のこの時期になると、稲穂の刈り残しや落ち穂を目的にハクチョウや渡り鳥が続々と飛来。厚真町はここ数日、まとまった雨や気温が上昇したことで雪解けが一気に進み、田んぼは野鳥たちの餌場のような光景が広がる。
特に昨春は、2018年9月に発生した胆振東部地震の影響で、稲の刈り取りができなかった本郷地区など一部の地域に多数のハクチョウの群れが餌を求めてやって来たという。同協会の原祐二事務局長は「今年もかなりの数が来ているのでは」と話している。