発達した低気圧の接近で10日午後から11日朝にかけて厚真町でまとまった雨が降り、土砂崩れや冠水が発生した。
室蘭地方気象台の観測で10日午後2時から11日午前7時までに71ミリの雨が降った。町によると、この影響で富里地区の住宅裏の山腹斜面が一部崩れたほか、高丘地区の胆振東部地震災害復旧工事の現場で道路に土砂が流出。幌内、高丘、豊沢、本郷の各地区で道路冠水、浸食が発生した。住民や建物に被害はなかった。
町は10日、災害対策本部を設置。地盤の緩みで土砂災害などの危険があることから、同日午後2時に警戒レベル3の「避難準備・高齢者等避難開始」を発令した。住民70世帯151人に町総合福祉センターと上厚真地区の厚南会館を避難所として開放し、最大時6世帯11人が避難した。