苫小牧の小学生アイスホッケーは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、7日から予定していた新人戦などが相次いで中止になったことで、今シーズンが終了した。小学生アイスホッケー同好会連合会の佐藤守会長は「好ゲームが多く、見応えのあるシーズンだった」と振り返り、新年度に向けて「競技人口が増えるよう盛り上げていきたい」と語った。
レッドスターズと苫小牧Westアイスキング、バーニングバレット、BLUEサンダーズの4チームが活動中。昨年9月のマクドナルド杯を皮切りに激戦を繰り広げ、市内4大会のタイトルすべてをレッドスターズが獲得した。 苫小牧勢5連覇が懸かった全道大会(1月、札幌市)でレッドスターズは2回戦敗退。優勝をさらったのは十勝勢の清水御影少年団だった。水橋徹監督は「全道大会で勝ち進めなかったのは残念。ディフェンス面が課題だったが、攻撃力で補って市内大会を勝つことができた」と総括する。
苫小牧Westアイスキングは市内大会の栄冠を逃してきたが、12月の王子杯と2月の道新杯の決勝ではレッドスターズと渡り合い、それぞれ4―5の大接戦を演じた。その後の全道大会では準決勝まで進み、最終4位となった。石岡美法監督は「シーズン当初はレッドスターズと点差が開いていたが、後半はいい試合ができるようになり、選手の成長を感じた」との手応えだ。
BLUEサンダーズは4チームで唯一女子GKを登録メンバーとし、面田柊(ウトナイ小5年)と山田彩矢(同3年)が奮闘。佐藤会長は「GKを中心によく守っていたと思う」と評価する。
バーニングバレットもGK神山太陽(美園小6年)の守りから攻撃につなげた。上田麻美監督は「守りのリズムができれば、攻撃のいい形をつくれるチームだった」と振り返り、「来シーズンはパスをしっかりつないで得点できるチームをつくりたい」と意気込みを語った。
依然として続く新型コロナウイルスの影響については懸念が残る。高学年のAチームの大会はすべて開催されたが、7、8両日に予定されていた新人戦は中止となった。練習の再開も見通せておらず、小学校の臨時休校が終わる25日以降も再開時期は未定だ。異例のシーズンオフを迎えている。
今年度はノーティーベアーズが活動を休止したため、市内同好会は1減の4チームに再編されスタートした。新年度も4チームが維持される予定で大半が登録者15人前後を確保している。
佐藤会長は苫小牧市体育協会が幼児から小学低学年を対象に開く「エンジョイスクール」参加者の小学同好会入門に期待する。新年度に関して「全道大会制覇も含め、4チームが切磋琢磨(せっさたくま)してほしい」と当地勢の奮起に期待を寄せていた。
各チームの主将談話
BLUEサンダーズ・横山颯太郎主将 主将としてチームをまとめるのは大変だったけれど、やりがいはあった。なかなか勝てず残念。でもコミュニケーションがとれていて、いいチームだった。
レッドスターズ・伊部泰成主将 市内大会で優勝できたのはうれしい。みんなでつなぐホッケーができたのがよかった。中学校でも活躍できるプレーヤーを目指して頑張りたい。
苫小牧Westアイスキング・菅原楓芽主将 レッドスターズには苦戦したけれど、だんだんと差が詰まって、チームとして成長できた。中学校では早くレギュラーを獲得したい。
バーニングバレット・池田絢晴主将 パスをつなぐチームプレーが個々の高いスキルにつながった。個人的には調子の浮き沈みが課題なので克服したい。