千歳市の山口幸太郎市長は6日、市議会の本会議場で新型コロナウイルス感染症に関する市民へのメッセージを発表した。市民、市内事業者へのお願いとして「感染拡大抑止は『まさに今が極めて重要な時期』。手洗い・消毒と不要不急の外出を控えるように」と基本的予防策の実行を呼び掛けた=写真=。
市長は2月21日に新型コロナウイルス感染症対策会議を庁内に設置して以来、感染防止に全庁挙げて取り組んでいると強調。感染が確認された2人の千歳市在住者の回復とともに、小中学校や図書館など公共施設の臨時休校・休館と市主催行事の延期・中止に関し、これまでと今後の対応を説明。さらに急を要さない入院・手術を4月以降に延期している市民病院の対応も報告した。
市長は地域経済の影響について「大変憂慮している」と述べ、特に観光産業に深刻な影響が出ているとの認識を示した上、「感染終息後の誘客を見据えた取り組みを進める」と強調。影響を受けている中小企業や小規模事業者に資金繰り支援、低金利で長期返済が可能な借換資金の市融資にも言及した。
市民向けにホームページや災害用SNS(インターネット交流サイト)、メール配信サービスで国や道の動向に関する情報を迅速、正確に発信するとした。