カナダのケベック州で2月に開かれた第61回ケベック国際ピーウィーホッケートーナメント出場の日本選抜で苫小牧から小学5、6年生の8人がメンバー入りして戦った。1回戦で敗退したものの、それぞれ世界レベルを肌で感じる貴重な経験を重ねてきた。
世界19カ国から約120チームが集まったアイスホッケー大会で日本選抜は上から2番目のカテゴリーで24チームが出場する「AAエリート」に入った。変則トーナメントを行い、同選抜は1回戦でニューヨーク・ジュニア・アイランダースに1ー2で惜敗。敗者復活戦でもカナダのディモウスキー・オーシャニックに1―4で敗れた。
苫小牧から選抜入りしていたのは、レッドスターズのFW伊部泰成(日新小6年)とBLUEサンダーズのFW横山颯太郎(明野小6年)、苫小牧WestアイスキングのDF菅原楓芽(澄川小6年)、FW仁井元(北星小6年)、バーニングバレットのFW花田賢信(緑小5年)、DF池田絢晴(同6年)、DF高木晴(拓進小6年)、GK神山太陽(美園小6年)の8人。黒川太郎監督は「負けたのは残念だったけれど、まとまりは過去最高だった。チーム力は十分に示せたと思う」と胸を張った。
伊部は副主将としてチームを引っ張った。「任せられて素直にうれしかった」と語る。黒川太郎監督は「攻撃面で要の存在だった」と主力としての活躍を褒めた。
伊部は1回戦について、米国チームの強力なディフェンスのプレスに遭ったことを挙げ、「早いパス回しを意識してプレーした」と振り返り、「カナダで学んだことを中学校でも生かしていきたい」と言う。
5年生ながらチームトップクラスの得点者として躍動した花田は「相手のパックを取るのが難しかった。2人掛かりで当たってパックを奪って点につなげた」と言い、「来年も選ばれれば出場したい。次こそ1勝目指して戦う」と力を込めた。
DFの池田は猛攻を仕掛けてくる相手に食らい付いた。「失点を恐れて下がってしまったのが反省点。いつも通り積極的に仕掛けていればもっと良かった」と話した。黒川監督は「守りの中心として役割を果たしてくれた」と評価していた。