白老町の子育てふれあいセンター（同町日の出町）の大規模改修工事が完了し、町は4月1日にリニューアルオープンさせる。老朽化が著しかった施設の屋根や外壁、内装などを全面的にリフォーム。子育て支援の拠点施設として、利用者に快適な環境を提供する。

　センターは、町の業務委託で民間のNPO法人お助けネットが運営。親子が集い、交流する「つどいの広場事業」、子育て援助の「ファミリーサポートセンター事業」などを行う施設だ。建物（木造平屋、面積約200平方メートル）はもともと町立老人ホーム併設の「老人憩いの家」として1976年に建設された。老人ホームの移転によって空き施設となったため、町は2007年から子育て支援の場に活用していた。

　つどいの広場などの利用者は18年度で延べ6143人を数え、育児を支える拠点としての存在感を高めていた。しかし、築後40年以上を経て施設の老朽化が進行。雨漏りなども発生していたことから、町は大規模改修が必要と判断した。

　大部屋や多目的ルーム、事務室などを備えた建物の改修内容は、屋根や外壁、内壁、床板の張り替え、トイレ便器の取り替えなど。3300万円の事業費を投じ、昨年11月に着工、2月末で完了した。町は工事中、センターでの育児支援事業を代替施設の町総合保健福祉センターで実施してきたが、今後、改修を終えた施設への備品搬入などリニューアルオープンに向けた準備を進める。

　町は「より多くの子育て世代に利用していただけるよう支援サービスの充実にも努めたい」としている。