むかわ町は、地域資源を生かしたビジネスを創出する地域商社の設立に向けて、4月に合同会社「M Dino(エム・ディノ)」を立ち上げる。28日に開かれた町議会全員協議会で方針を明らかにした。
町は当初2021年度の設立を目指していたが、穂別地区で発掘された恐竜化石「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)が国内外で注目されていることを受け、「知名度が高いうちに町の復興、産業振興に生かしたら」との声が上がっていたことから、構想を前倒しして走りだすこととした。
構想としては町内での起業支援と既存事業者、団体との連携を強化しながらむかわ竜のグッズ開発や販売などを展開。同時に町内外の民間企業からの出資も募り、軌道に乗った段階で21年度以降、株式会社に移行する考えだ。代表は、まちづくりアドバイザーに昨年就任した遠藤研二氏が務め、常勤専務、非常勤社員を合わせた4、5人を公募する。
町は20年度一般会計予算案に設立支援関連として約2400万円を計上している。