安平町の認定こども園「はやきた子ども園」(早来大町)は、新型コロナウイルスの感染拡大を危惧し、園内に入る際に導入している指紋認証センサーの使用を極力避け、カードに切り替えるよう保護者らに呼び掛けている。接触感染の観点から、厳重な管理を徹底するなどして予防対策に努める考えだ。
同園は防犯対策を徹底していることから園舎に入る際、玄関に設置しているセンサーに指紋、またはカードを認証させなければならない。現在、園児の保護者と併設する児童館に通う小学生など合わせた827人が指紋、カードのいずれかで登録をしている。
同園では、小中学校の臨時休校に合わせて幼稚園部を3月4日まで臨時休園としているが、保育園部に関しては共働きで両親が日中自宅にいないなど事情がある園児を特例で受け入れる。現在も20~30人の園児が通園。新型コロナウイルスは接触部分などを介して他人に病気を移す可能性があることから、同園では入館の際にはカードの利用を促進している。
カードのID登録は「Suica」「WAON」「nanaco」などでもでき、これまでに20数人がカード登録に切り替えたという。同園の福田剛園長代理は「定期的に消毒は行っているが、できるだけカードを利用してほしい」と話している。