千歳市は27日、1月22日から2月8日にかけて実施された日米共同訓練に関する庁内会議を開いた。総務部担当者が訓練参加のため、航空自衛隊千歳基地に飛来した米軍普天間飛行場(沖縄)所属の2機の米軍MV―22オスプレイによる慣熟飛行や離着陸訓練などの結果を報告した。
総務部によると、期間中に米軍人の外出はあったが、事件・事故や救急搬送事案はなかった。
市民からの問い合わせは「あらかじめ飛行時刻を知りたい」とする苦情が1件、オスプレイの安全性や音、飛行時間に関するものが5件、日米安保条約・地位協定の見直しに関する意見が1件。陸上自衛隊北部方面隊への問い合わせは6件で苦情と意見はなかった。
期間中、市内12カ所の航空機騒音速報値(千歳市測定分)は、離陸時が2月5日午前(7時~正午)の東雲局が92デシベル、着陸時が同7日午前(同)の東雲局が86デシベルで過去の最大値を下回った。
山口幸太郎市長は、今回オスプレイが参加したことに触れ、「市民の関心が高い訓練だった。訓練の計画変更があったが土日曜と深夜・早朝の訓練は行われず、国との協定は順守された」と語った。