恵庭市教育委員会は25日、恵庭を紹介する布絵本(表紙含め8ページ)の展示を市立図書館本館と恵庭分館で始めた。市制施行50周年記念事業の一つで3月25日からは貸し出しも行う。
製作は、図書館ボランティアで館内の布絵本の補修などを手伝う那須登志子さん(56)=市内恵み野=に依頼。2017年から作業を始め、手縫いで本館と分館用に2冊の絵本と、展示用に絵本の各ページをタペストリーにして仕上げた。
市章や市の木「イチイ(オンコ)」、市の花「スズラン」、市の鳥「カワセミ」などをフェルトで再現。子供や弱視の人たちも、手の感触で楽しめるように多めに綿を入れた。
漁川を遡上(そじょう)するサケを再現したページでは、布の中に仕込んだストローを軸にして、サケを上下に動かすこともできる。那須さんは「部品が外れないように丁寧に縫っている」と語る力作だ。
タペストリーは、市内の公共施設での展示終了後、絵本として作り直し、島松分館で貸し出す予定。市教委読書推進課は「要望があれば、さまざまな場所で展示したい」と話している。