むかわ町子ども化石くらぶ「ハドロキッズチーム」によるポスター発表会が23日、同町穂別町民センターで開かれ、2019年度の全カリキュラムを終了した。児童たちが「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)や「アンモナイト化石」についてなど、1年間の活動を通じて調べた内容をポスターにまとめて報告した。
新型コロナウイルスなどの感染予防対策として、受講者、保護者ら全員がマスクを着用して行われた。会場内にはむかわ竜や「むかわ町で見つかる化石」「アンモナイト」「レプリカづくり」などさまざまなテーマを取り上げた40点が掲示され、児童が訪れた大人たちに調査内容を丁寧に説明。講評した穂別博物館の西村智弘学芸員は「たくさんのことを調べてくれた」「ポスターとして見やすい」「スケッチ、観察がしっかりできている」などと評価していた。
同事業は、国内最大となるハドロサウルス科の恐竜化石「むかわ竜」が発掘された町から未来の古生物学者を育てようと、町と町教育委員会が主催して昨年度から始まった取り組み。
2年目の今年度は地元むかわ町をはじめ、札幌市や苫小牧市など道内各地から小学2~6年生の46人が参加。昨年の5月から全7回にわたって、室内外での学習や化石採集・クリーニング作業を体験したほか、穂別博物館の学芸員や専門家から化石や恐竜について指導を受けるなど知識を深めてきた。
式には受講児童35人が出席し、町穂別総合支所の斉藤春樹支所長から修了証が手渡された。浦河町から参加した浦河東部小5年の遠藤大騎君(11)は「アンモナイトの分類とか、クリーニング作業、道具のいろんな扱い方を教えてもらって楽しかった。(来年度も)また受けようと思っている」と笑顔を見せていた。