様似町議会の総務産業常任委員会が21日、開かれた。坂下一幸町長は交流促進施設の「アポイ山荘」を4月から運営する新たな指定管理者として、札幌市豊平区の「湯らん銭」を選定することを示した。
第三セクターの様似観光開発公社(社長・坂下一幸町長)の指定管理期間が3月末で終わり、町議会が同社の指定管理の延期を拒否したため、町が企画提案型で今月7日まで新たな指定管理者を公募。応募は湯らん銭だけだった。
同社は室蘭と旭川両市で公衆浴場を運営している。アポイ山荘の指定期間は2020年度から24年度までの5年間で、現状と同じ施設内の宿泊、入浴、レストランすべてを運営する。
総支配人など正規と臨時職員、パートなど27人程度で運営に当たる計画。これと別に運営本部として代表取締役など4人の体制を整える。町は同社と仮協定書を結び、3月町議会に新たな指定管理者として提案する。
同社が提示した山荘運営計画書では、5年間の指定管理料は計1億1612万円。収支予算で利用料金の収入(管理料除く)を1億8000万円(20年度)~1億8500万円程度(24年度)を見込んでいる。
同社は山荘運営に当たり、現在の山荘従事者の採用も視野に入れている。