むかわ穂別小学校(佐々木秀人校長)で19日、お茶の水女子大学(東京都文京区)のサイエンス&エデュケーションセンターの講師を迎えたプログラミングの授業が開かれた。6年生15人が専用の機器を使って、電気の制御などについて学んだ。
同センターの貞光千春特任准教授がアドバイス役として授業に参加し、児童たちはタブレット端末iPad(アイパッド)にデータを入力し、板状のコンピューター「マイクロビット」に指示を飛ばして点灯したライトの明るさなどを実験で調査。応用では模型の車を停止位置で止める実験も行った。
土屋陽平君(12)は「車を止めるのが難しかったが、意外と簡単にプログラミンができて面白かった」と感想を述べた。授業を行った成田祐樹教諭も「(児童が)最初は操作に戸惑ったと思うが、普段使わない機器に興味を示し、楽しそうにやっていた」と話した。
同センターでは、東日本大震災や熊本地震の被災地で理科教育の支援を行っており、2016年度から「新たな災害時に途切れない教育システムの開発と検証」プロジェクトを実施。設備が十分にそろわない環境でも普段通りの実験ができるよう、小学3年生から中学3年生それぞれに合わせた理科実験ができる教材の開発を進めている。一昨年の胆振東部地震の際にもむかわ町教育委員会を訪れている。