むかわ町は、明治初期に導入された西洋測量技術「三角測量」の基点として設けられた勇払基線鵡川基点に関する内容をまとめた動画をリニューアルした。
記念碑設置とその背景となった開拓使三角測量に関するスライド映像の他に、1989年の調査風景や記念事業の様子などを動画やドローン撮影したものを加えた。動画は約19分で従来の動画の2倍以上、内容を盛り込んでいる。
北海道開拓使は1873(明治6)年、三角形の原理を用いて測量する三角測量を日本で初めて導入。勇払と鵡川に基点となる石柱を設置して「勇払基線」(直線距離14.86キロ)を引き、正確な北海道地図の作製に利用した。勇払側の基点は1962年に発見されたが、鵡川基点は現在も見つかっておらず、調査が続いている。
動画は「鵡川基点」で検索するか、町のホームページからも閲覧できる。町教育委員会の担当者は動画を活用し、「道の歴史に残るようなことにむかわが関わっているということを多くの人に知ってもらいたい」と話している。