白老町のしらおいイオル事務所チキサニで15、16両日、アイヌ文化の体験教室が開かれ、参加者が伝統のアイヌ文様刺しゅうに挑戦した。
一般社団法人白老モシリのイオル(伝統的生活空間)体験交流事業として開催し、女性ら10人が参加。町内のアイヌ文様刺しゅうサークル「フッチコラチ」の岡田育子代表が指導に当たった。
参加者は、針と糸でモレウ(緩やかな渦巻き)、アイウシ(とげの形)を基本とした文様の線を布に表現し、2日間かけてランチョンマットを制作。参加した女性(75)は「きれいに線を描くのが難しいけれど、アイヌ文化の奥深さを感じます」と話した。
チキサニでは、昨年12月から今年1月にかけた町主催「アイヌ手工芸担い手養成講座(刺しゅう上級編)」を受講した町民らの作品展示会も開催。刺しゅうで美しいアイヌ文様を施したランチョンマット23点を27日まで紹介している。