第14回全日本少年アイスホッケー大会中学生男子の部(3月25~29日、釧路市)に挑む苫小牧選抜の登録19人が決まった。今春、高校進学を控える3年生を中心に編成。18日までに苫小牧市白鳥王子アイスアリーナで2度の合同練習を行った。予選ブロックの組み合わせも同日に決定。苫小牧初の大会連覇達成に向け、士気は高まりつつある。
釧路市、日本アイスホッケー連盟など主催の今大会には、道内外の各地で編成された24チームが出場する。26日からの競技4日間で6組の予選リーグと、各組1位通過による決勝トーナメントなどを展開。前回覇者の苫小牧選抜は予選Aブロック入りし、山形・福島・秋田合同、滋賀・京都選抜、東京都選抜とそれぞれ当たる。
これまでの練習では、ニュートラルゾーンでの動き、自陣からの攻め出しを織り交ぜた1対0、2対1のほか、リンクの3分の1を使用したGKを除く3人対3人のミニゲームなどをこなした。「もっと丁寧にやろう」、「ナイスパス」など積極的に声を掛け合う場面が多く見られ、雰囲気はすでに良好のようだ。
「小学校から合同チームで一緒だった選手が多いので、まとまりはできやすい」と渡邉雅都監督(青翔)は話す。
目指すのは念願の大会連覇だ。これまで苫小牧の優勝は3回あるが、第3回~8回大会(2011年の5回大会は東日本大震災により中止)制覇などの経験を持つ釧路、10、11回大会優勝の帯広にそれぞれ連覇を阻まれてきた。
13回大会優勝時も指揮した渡邉監督は「個々のスキルは前チームよりも上」とみている。実際、今メンバーを主軸に挑んだ一昨年の全道中学生1・2年生大会(苫小牧)トーナメントでは、1試合平均15・7得点、同1・7失点と攻守にわたる圧倒的な実力差を見せ、頂点に立っている。
ただ、油断はできない。1月の全国中学大会を制した景雲、同3位の鳥取を擁する釧路など道内勢をはじめ、同大会準優勝の東京が同じブロック。4強入りの埼玉、年代別日本代表が数人在籍する栃木など関東勢も実力は十分ある。「他選抜は苫小牧を目標に目の色を変えて当たってくると思う。前回は結束力のよさが優勝につながった。仲間のプレーをリスペクトするのはもちろん、プレー以外の振る舞いで他チームの見本になれるようになってほしい」と渡邉監督は期待する。
第14回大会の予選ブロック組み合わせは次の通り。苫小牧選抜メンバーは別表。
▽A 苫小牧、山形・福島・秋田、滋賀・京都、東京▽B 帯広、釧路B、青森、中四国▽C 釧路A、岩手、兵庫、静岡・新潟・富山▽D 栃木、大阪、群馬、愛知▽E 埼玉、神奈川、長野、九州・沖縄▽F 札幌、山梨、千葉・茨城、宮城
苫小牧選抜メンバー
ポジション 名 前 所属校 学年
GK 谷口 諒 青翔 3
山北 光稀 啓明 3
DF 本部 遙斗 青翔 3
岩野 翔吾 開成 3
千崎 龍星 明倫 3
森 星輝 苫小牧東 3
天満 快斗 緑陵 3
池田 橘平 和光 3
FW 相馬 嵩士 ウトナイ 3
堀内 駿 ウトナイ 3
岸本 航太 青翔 3
岩村 晴翔 明倫 3
石田 聖弥 苫小牧東 3
早坂 仁 苫小牧東 3
山田 大斗 啓明 3
村上 一冴 和光 3
脇本 春希 和光 3
小林 氷聖 和光 3
飯塚 創哉 和光 2