げんげん

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年2月17日

 スーパーの魚売り場で思わず足を止めた。煮魚を薦めるコーナーに、平仮名で「げんげん」の文字。パックの中身は筒切りされた魚が、でろでろとした粘液に漬かっていた。かわいいポップな看板とは裏腹に、なかなかのグロテスクぶり。1パック200円程度の安価だった。

 苫小牧漁業協同組合女性部がとまこまいスケートまつり会場で初めてPRした深海魚「ゲンゲ」。通称は「ゲンギョ」「ゲンゲンボー」「グラ」などいろいろ。本州の日本海側でそこそこ定着しているらしいが、苫小牧市内で店頭に並ぶことはまれだった。スケトウダラ漁などのついでに水揚げされ、これまで多くが捨てられてきた。

 そんな「マイナー魚」だが、まつり会場では物珍しさが注目され、限定の汁物300食は時間内に完売した。ゼラチン質のプルプルした食感、脂乗りしながらもさっぱりした味わいを、楽しんだ市民は多かったと思う。前浜の女性による取り組みが、着実に市場流通や消費拡大につながっているようで、取材したものとしてもうれしい。

 当方が見掛けたスーパーでは、なじみの薄さが敬遠されたか、パックを手に取る人は少なかったようだが、浸透すればきっと売れるはず。個人的にはしょうゆ、みりん、砂糖、料理酒で濃いめに味付けし、中火で10分程度煮れば、簡単に晩酌の当てができるので、重宝しそう。(金)

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