白老コミュニティーセンター内のかふぇピラサレで15日、ライブイベント「トクイェコロクル(友達)」が開かれた。白老町でカフェを営む田村直美さん(48)と、地域おこし協力隊員の手塚日南人さん(24)が音楽でアイヌ文化を発信したほか、お笑いコンビ「アップダウン」メンバーでミュージシャンの竹森巧さん(41)がオリジナル曲を披露し、来場者を楽しませた。
イベントは田村さんと手塚さんによるプロジェクト「ウテカンパ」が企画し、白老アイヌ協会が後援した。
アイヌ民族衣装に身を包んだ田村さんと手塚さんは、昨年秋に発売したCD「ヤイレラプ~唄に託して想いを届ける」に収録の「ラヨチ ルイカ~虹の橋」「ポロトのニタイ」「ミナパチセ~みんなで笑う家」をはじめ、アイヌの子守歌など6曲を披露。詞に美しい響きのアイヌ語を取り入れ、白老の自然や、人と人の優しいつながりをテーマにした楽曲でアイヌ文化をアピールした。
お笑いやミュージカル、音楽ライブなど多方面で活躍する竹森さんは、歌手岩崎宏美さんに提供した楽曲「絆」などを披露。北海道の先人への感謝を込めて制作した「北海道」も歌い、来場者を感動させた。
また、お笑いコンビ「ペナンペ・パナンペ」の川上竜也さんがゲスト出演し、白老で4月開業の民族共生象徴空間(ウポポイ)やアイヌ文化などを題材にしたライブを行い、会場を笑いの渦に包んだ。