厚真町子ども会育成連絡協議会(通称厚子連)は15日、町内で「あつまのこども集まれ~みんなで遊ぼう冬遊び!」を初めて開いた。町内と札幌の幼児、小学生とその保護者ら合わせて33人が参加。雪の上で雪像作りやそり滑りなどを満喫し、子どもたちの笑顔が広がった。
厚子連は町内での体験イベントや胆振管内の子どもたちの派遣事業を行う社会教育団体。今回の冬のイベントは胆振東部地震から1年5カ月が経過し、復興に向けて少しずつ前に進んでいる子どもたちに元気の輪を広げていこう―と初めて企画。町教育委員会が後援し、厚真高校、上川管内の国立大雪青少年交流の家がボランティアで参加した。
同町幌里の牧草地で行われた午後のレクリーションでは、大きな雪の塊とそりなどを用意し、子どもたちがスコップで雪を削って雪像作りに挑戦したり、親子でそり遊びなどを満喫。このほかにも雪の中に隠しておいたミカンと景品を交換できる宝探しゲームや子どもたち自ら考案したリレーゲームなどを通して年代問わず、楽しいひとときを過ごした。
厚真中央小5年の松岡紗奈さん(10)は「雪像作りが楽しかった。今度はお菓子作りももっとやりたい」と目を輝かせ、厚子連の三上保子理事は「震災があっていろんなことができていなかった。小さい子も元気に遊んでいたし、何より子どもたちが楽しんで、笑顔が出ていたのでよかった」とほほ笑み優しいまなざしを向けていた。
尾谷純司会長は「子どもたちの1年を通じた体験活動をサポートするため、今後も町教委とも連携し、社会教育体験を継続していきたい」と話していた。
このほか、午前中は町総合ケアセンターゆくりで調理実習を行い、豚汁やおにぎりを作ってみんなで食べた。