安平早来小学校の4年生児童30人が14日、早来栄町の高齢者施設「デイサービスセンターサックル」を訪問した。学んできた町の歴史を紙芝居にして発表したほか、歌や体操を通して利用者たちと交流を深めた。
紙芝居は、町内の郷土史調査グループ「土の会」の川内つづりさんを講師に迎えて、地域の歴史などについて学び、子どもたちがグループごとに場面描写してまとめたもの。施設利用者ら約50人が見聞きした。
この日は、児童たちが6班に分かれてそれぞれ制作した紙芝居を披露。安平町の歴史が始まった明治時代の話、町の発展に尽力した先人や馬の存在などそれぞれがまとめた成果を紙芝居にして発表した。お年寄りからは「素晴らしかった」との声が上がり、グループごとの発表が終わるたびに大きな拍手が送られていた。
この後、SEKAI NO OWARIの「RPG」を元気いっぱいに披露。肩たたき体操などもして世代を超えて楽しいひとときを過ごした。
同施設の多田政拓理事長は「ものすごくチームワークが良く、歴史のことを考えて分かりやすく紙芝居をつくってくれて聞く方が退屈しなかった」と感心。佐藤南堵君(10)は「僕らにとってはうまく発表できたと思う。とても楽しい機会になった」と振り返り「この経験を5年生、6年生になっても生かしていきたい」と話していた。