白老町と登別市両議会の議員会は13日、白老で研修会を開き、4月24日に開業する民族共生象徴空間(ウポポイ)を視察した。
白老町議14人、登別市議19人が参加。ウポポイの国立アイヌ民族博物館と体験交流ホールの内部を見て回った。
参加者は、ウポポイを管理運営する公益財団法人アイヌ民族文化財団職員らの案内で博物館の展示室や、ポロト湖を見渡せる2階ロビー、エントランスホールなどを視察。アイヌ古式舞踊を披露する体験交流ホールでは、最大534人収容のホールの出来栄えに目を見張った。
完成した施設を目に白老町議会の松田謙吾議長は「素晴らしい建物ができた。白老の地域活性化につながればと大きく期待している」と述べた。
一行は引き続き、駅北観光商業ゾーンで4月1日にオープンする観光インフォメーションセンターを訪問。町が整備し、白老観光協会が運営する施設内を視察し、地域の観光振興拠点としての機能発揮に期待を寄せた。
この後、町総合保健福祉センターへ移動し、アイヌ民族文化財団の今井太志専務理事からウポポイの概要説明を受けた。今井専務は、1月27日までに小中学校、高校の全国計275校から修学旅行の予約申し込みがあったと説明し、「社会教育施設としてのウポポイの役割を十分に果たしていきたい」と話した。