登別温泉で毎年6、7月に行われている「地獄の谷の鬼花火」が、一般財団法人地域活性化センター(東京)の「第24回ふるさとイベント大賞」で最高賞の大賞(内閣総理大臣賞)に選ばれた。登別市と登別国際観光コンベンション協会が主催する鬼花火は、地域の活性化を生み出すイベントとして高く評価された。
全国の自治体などで構成する同センターは1996年に「ふるさとイベント大賞」を創設し、地域活性化につなげているイベントを表彰している。今回は全国から応募があった120件のイベントの中で、鬼花火やよさこい祭り(高知市)、能登小木港イカす会(石川県能登町)など8件を選んだ。
「地獄の谷の鬼花火」は登別温泉の地獄谷展望台を会場に、湯の守り神「湯鬼神(ゆきじん)」が厄払いと人々の幸せを願って手筒花火を打ち上げるイベント。毎年6、7月の木曜と金曜の夜に催し、多くの観光客を集めている。
受賞に小笠原春一市長は「登別市市制50周年の記念の年に、こうした賞を頂けたことに感動している。多くの市民ボランティアの努力と熱意のたまものであり、引き続き市民と行政の協働のまちづくりを推進したい」と述べた。
表彰式は3月3日、東京都内で行われる。