北海道と胆振地域林業担い手確保推進協議会は10日、厚真高校で農林漁業出前講座を開いた。道の担当課の3人が講師を務め1、2年生28人に産業が持つ魅力ややりがいについて伝えた。
「農林漁業の新たな担い手確保モデル事業」として、道の職員が農林水産の1次産業になじみの薄い普通科高校に出向き、仕事内容やその魅力などを紹介し、知ってもらう取り組み。2018年度から3カ年で行っており、今年度は厚真高を含む6校で出前講座を実施している。
このうち林業では、資格取得に合わせたサポート体制をはじめ、若手や女性でも最前線で活躍する人がいることを説明。漁業では、タブレット端末iPad(アイパッド)を活用し、漁獲した場所や量を見える化するなど最新技術を導入していることなどを伝えた。また、本州からの移住者など道内の現場で働く人たちの声をまとめたPR動画も紹介した。
伊藤海斗君(16)=2年=は漁業に興味を持ち、「大変そうだけれど、やりがいがあると思った」と感想。岩木寿斗君(17)=同=は「林業は何十年もかけてやっていく仕事だが、携わっている人の顔が生き生きしていた」と話していた。