第8回北海道アイスホッケー連盟会長杯争奪道南地区中学生新人大会兼第54回苫小牧民報社杯争奪大会最終日は9日、苫小牧市新ときわスケートセンターでリーグ戦2試合を行った。開成・啓北・明倫・鵡川(合同B)が3―2で和光に粘り勝ち。合同Bと和光が勝ち点9で並んだが、当該チーム間の勝敗により、合同Bが頂点に立った。2位は和光、3位は啓明・光洋・苫小牧東・緑陵(合同C)となった。
明野・ウトナイ・青翔・凌雲(合同A)は延長の末3―2で札幌フェニックスに競り勝ったが、1勝3敗の勝ち点2で最下位に終わった。
試合後の閉会式では、大会実行委員長の渡部秀樹凌雲中校長があいさつ。期間中、数々の熱戦を展開した選手たちの頑張りをたたえながら、「これからの北海道アイスホッケーをけん引し、全国制覇の道を切り開くようなチームに成長していくことを期待します」とエールを送った。
北海道アイスホッケー連盟、苫小牧連盟などが主催した今大会は1日に開幕。5チームが参戦し、延べ6日間で総当たり戦を繰り広げた。
▽リーグ戦
合同B 勝点9 3- 和光 勝点9
▽得点者【B】亀田(城野)城野(一二三)高(齊藤、千崎)【和】飯塚(柳橋)飯塚(柳橋、久保)▽GK【B】大澤【和】糸金
合同A 勝点2 3-2 札幌フェニックス 勝点4
▽得点者【A】碇谷(清水)今井(碇谷、木戸)碇谷【フ】伊藤(橋本、本地)石塚(本地、橋本)▽GK【A】鳥井【フ】常川
8日
合同C 勝点6 5-4 合同A 勝点0
▽得点者【C】西村(三浦、山脇)三浦(山脇、西村)三浦(西村、荒澤道)山脇、三浦(荒澤道、山脇)【A】碇谷(藤田)木戸(碇谷)今井(天坂、木戸)木戸(清水)▽GK【C】高瀬【A】鳥井
札幌フェニックス 勝点3 3-1 合同B 勝点6
▽得点者【フ】石塚(橋本)石塚(伊藤)雅楽川(伊藤)【B】亀田▽GK【フ】常川【B】秋田
▽最終順位 (1)合同B 勝ち点9(2)和光 勝ち点9(3)合同C 勝ち点6(4)札幌フェニックス 勝ち点4(5)合同A 勝ち点2
悔しさバネに頂点奪取 合同B 強い気持ちで接戦制す
前日8日のフェニックス戦で痛恨の1敗を喫した合同B。優勝に黄色信号がともり、最終戦も先行を許す苦しい展開。ただ、そこから「気持ちを強く持ってプレーしてくれた」と伊吹監督が目を細める攻勢で第3ピリオド6分過ぎに逆転すると、小差のゲームを物にした。
今年1月の全国大会(苫小牧)を経験した和光、合同Aを抑えての栄冠。「最後まで全員で走り切るホッケーができた」と城野主将(開成2年)は胸を張った。
勝利に飢えていた。3年生わずか4人でけん引していた前チームは、昨冬の全道大会(帯広)、全国大会に出場することができなかった。「新人戦優勝は絶対条件」。味わった悔しさを晴らそうと1、2年生が思いを一つにさせたことが、タイトル奪取の原動力になった。
来季の合同編成は未定だが、「次は3年生として後輩たちを引っ張っていって、全道、全国大会で優勝できるチームになりたい」と城野主将は意気込んでいた。