第50回道新杯争奪小学生アイスホッケー大会最終日は1日、苫小牧市内の白鳥王子アイスアリーナで決勝などを行った。レッドスターズが苫小牧Westアイスキングを制して優勝を果たし、今季市内大会の4冠を達成した。
1月18日に開幕した大会には市内4チームが参加。高学年が主体のAチームとして2回総当たりの予選リーグ戦を行い、1日には予選1、2位による決勝と3、4位の順位決定戦の試合を行った。
決勝でレッドスターズは苫小牧Westアイスキングとの大接戦を5―4で制し、栄冠を飾った。3位決定戦はバーニングバレットがGWS(ゲームウイニングショット)にもつれる激戦を制した。
▽決勝
レッドスターズ,5,,0-22-13-1,,4,苫小牧Westアイスキング
▽得点者【レ】外川(伊部)外川(小野寺)伊部(久保)福澤(外川、小野寺)森(伊部、外川)【苫】菅原、仁井(中島、伊部)菅原(仁井)伊部(菅原)▽GK【レ】成田【苫】坂本
苫小牧Westアイスキングは第1ピリオド、DF菅原らが得点し2点を先行。第2ピリオドでさらに1点を追加したが、レッドスターズもFW外川が2ゴールを挙げ、点差を1点に縮めた。
同点で迎えた第3ピリオド残り約1分に、FW森がゴール前で押し込んで勝ち越し、激戦に終止符を打った。
▽3位決定戦
バーニングバレット,2,,0-11-00-0GWS1-0,,1,BLUEサンダーズ
厚みある戦力で圧倒市内4大会総なめ レッドスターズ
市内4大会の栄冠を総なめにしたレッドスターズ。高学年の厚みのある戦力が他チームを圧倒し続けた。水橋徹監督は「選手が多い分、選手間の競争が激しくなった。チーム力の底上げにつながった」と今季を振り返った。
道新杯決勝では第1ピリオドで苫小牧Westアイスキングに0―2でリードされる苦しい展開を強いられた。シュート数も相手の9本に対し、5本。水橋監督は「パスがつながらず、カットされる場面が多かった。シュートも多く打たれ、危ない場面があった」と振り返った。
ヤマ場は第3ピリオドに持ち越された。残り約2分で福澤桃菜のゴールで逆転に成功したが、すぐさま同点弾を許して振り出しに。主将の伊部泰成は「序盤は失点が続いて正直焦っていたが、第3ピリオドで流れをつかむことができた」と語った。
延長戦突入のムードが漂ったが、残り約1分で森陸琥がゴール前の混戦で決勝弾を押し込んだ。森は「決めなければ負けていたと思う。決め切れてよかった」と充実感をにじませた。
来季へリベンジ誓う Westアイスキング 一歩及ばず
栄冠達成目前に迫ったものの、あと一歩及ばなかった苫小牧Westアイスキング。主将の菅原楓芽(6年)は「悔しい大会が続いたけれど、悔いのない戦いができた」と振り返った。
決勝では第1ピリオドで2点を先制しペースをつかんだ。ディフェンスの動きがよく相手にプレッシャーをかけた。GKを務める坂本徹心(5年)は「みんなが前に出てプレーしてくれたので無失点に抑えることができた」と語った。
第3ピリオドで相手の勢いに押し返された。菅原は「最後は焦ってしまって、肝心なところでパスが通らなかった」と敗因を語った。坂本は「(レッドスターズは)リバウンドとゴール裏の攻めがうまいチームだった。来季は全試合完封するつもりでゴールを守りたい」とリベンジを誓った。