むかわ町穂別の穂別図書館は、恐竜化石をはじめとする古生物学などで協力関係を結ぶリトアニア共和国について、同国に関する本を集めたコーナーを設置している。
むかわ町は昨年11月、恐竜化石が縁となり、同じく古生物化石が発掘されるリトアニアのアクメネ地域市と協定を締結し、交流を深めていくことにした。
これを受けて同図書館では、リトアニア語や民話の絵本、バルト三国の歴史、リトアニア・カウナスの日本領事館で「命のビザ」を発行したことで知られる故杉原千畝の物語など、10冊ほどをまとめたコーナーを設置した。また、第162回直木賞を受賞した川越宗一さんの「熱源」(文芸春秋)にも、「リトアニア出身の人物が登場している」として一緒に展示した。
同図書館では、リトアニアに関する雑誌や文学も発注するなど、徐々にコーナーを充実させていく考え。担当者は「音楽や料理に関するものなど、国の文化や歴史が分かるものがあれば、取り入れていきたい」と話している。