新ひだか町は昨年7月10日から10月31日まで開設した静内田原の「二十間道路牧場案内所」の利用状況をまとめた。利用者は2010年以降最高の3427人(前年比554人増)で、大半は道外からの観光客が占めている。
二十間道路桜並木沿いにはダービー馬ワンアンドオンリーなどがいるアロースタッドと、海外G12勝のエイシンヒカリなどがいるレックススタッドの有名種牡馬を繋養(けいよう)する種馬場があり、全国から多くの競馬ファンが見学に訪れる観光スポット。
桜並木入口のエントランス広場にある牧場案内所は、全国から訪れる見学者に牧場とのトラブルを防ぐためマナーの徹底を呼び掛け、見学可能な種馬場への案内を主業務に1996年度から設置。
昨シーズンも前年と同じく7月に開設し、種付業務が終了して一般に見学開放したアロースタッド(16日から)とレックススタッド(8月1日から)への案内を中心に運営。開設24年目を迎え、地域の見学期間とその方法が見学者に深く浸透していることから、トラブルもなく順調に運営された。
2018年は胆振東部地震の影響により来場者が伸びない状況にあったが、19年は例年以上に戻り、「新たな人気馬のG11勝のスノードラゴン、同ロジャーバローズが見学可能になったことも増加につながっているのでは」と分析している。
また、グループでの来訪では代表者のみが利用する傾向が続いていることから、実人数についてはこの2~3倍程度に及ぶと推測している。
このほか、アロースタッドとレックススタッドから提出された見学希望書によると、道外から来た見学者の割合は全体の約8割、交通手段は6~7割がレンタカーを利用していることが分かった。