安平町は、町職員が行った水道の閉栓作業が不完全だったために同町追分の一般住宅で水漏れが起き、居室が水浸しになったことへの損害賠償として約265万円の支払いを決めた。27日に行われた町議会臨時会で行政報告、議案決定した。
報告によると、2018年12月下旬に同町追分美園の住人から不在期間における水道使用の中止届を受けて町職員が閉栓作業を実施。しかし、実際には通水状態となっており、トイレの水抜栓が凍結により破損。昨年3月10日に住人の孫が住宅を訪れた際、漏水が分かった。調査したところ、1週間ほど漏水(約155立方メートル相当)が続き、トイレや居室、和室が水浸しになっていた。
町は職員の閉栓作業が不十分だったことを原因とし、今後懲罰委員会を開いた上で職員の処分を決めると説明。村井克彦副町長は議会で「非常に重大な事故と捉えている。今後このようなことが起きないように各課に徹底した指導をしていく」と謝罪した。
町は保険金約220万円、水道事業会計の約45万円を予算計上している。