えりも町の2019年度ふるさと納税による全国からの寄付は、4~12月までの9カ月間で約8億4600万円(約2万9000件)に上った。同町で過去最高だった15年度の年間寄付額5億3862万円(2万4821件)をすでに超え、18年度実績の3億500万円(約1万件)の2・7倍と急拡大している。
同町によると、18年度までふるさと納税の総合ポータルサイトとして「ふるさとチョイス」と「さとふる」の2サイトの利用から、19年度は5サイト増やし7サイトにしたことが、寄付額増加の大きな要因という。
また、ふるさと納税は年末に集中しやすく、返礼品の人気商品が品切れになるケースが多いが、1万円以上の寄付者に金額に応じた返礼品を贈っているえりも町の場合、人気の毛ガニやサケ・イクラなども「安定して提供できているので、寄付額が増加したのでは」と話している。
えりも町のふるさと納税による寄付額は15年度が最高で、日高管内でも過去最高だった。それ以降は減少し、16年度4億2161万円、17年度は3億5715万円で、ここ数年、日高管内では浦河町の寄付額が最も多くなっていた。
えりも町では、1月以降の寄付件数は一服するため、3月末までの年間寄付額は8億5000万円をやや超える程度とみている。