むかわ町と姉妹都市提携を結んでいる富山県砺波市の交流使節団が24日、むかわ町を訪れた。夏野修市長ら10人が町民に色とりどりのチューリップをプレゼントしたほか、4月22日に砺波チューリップ公園で開幕する国内最大級の花の祭典「となみチューリップフェア」をPRした。
姉妹都市は1995年に旧鵡川町と旧庄川町が提携。その後、合併したむかわ町と砺波市が2007年に再提携をして現在も交流が続いている。
役場で行われた歓迎式で、竹中喜之町長は一昨年の胆振東部地震から1年4カ月が経過した現状について触れ、「砺波市をはじめ全国各地から支援をいただき、徐々に復旧作業が進んでいるが、まだまだ道半ば」とあいさつ。同フェアを通じて「復興へ勢いを付けさせてもらいたい」と期待した。これに対し、夏野市長は「(復興に向けて)むかわ町の一致団結している姿に胸を熱くした」と応じ、「(むかわ町と砺波市の)距離は遠いが、心の距離が近い関係をより深めていきたい。一足早い春を感じてもらい、復興が進めば」と話した。
式終了後は道の駅「四季の館」に移り、プリンセスチューリップの中島緑さん(28)らが赤や淡いピンクなど色とりどりのチューリップの切り花50本を一人ひとりにプレゼントし、同フェアをアピール。中島さんは21万本のチューリップで描く花壇の地上絵など見どころを紹介し、「今年のキーワードは『Wa!』。皆さまのお越しをお待ちしております」と呼び掛けていた。
同市はチューリップの球根出荷量が日本一で、フェアは今年で69回目。300万本のチューリップが堂々と咲き誇る。