女子アイスホッケー日本代表「スマイルジャパン」は24日、苫小牧市内の白鳥王子アイスアリーナで代表候補合宿をスタートさせた。3月に開催する世界選手権を目前に控え、代表入りに向けて22人の選手たちによるし烈なアピール合戦が繰り広げられる。
今回はFW大澤ちほ(Luleo=スウェーデン)ら海外組は参加せず、それぞれが調整する。こうした中でFW米山知奈(道路建設ペリグリン)、藤本もえこ(トヨタシグナス)ら中堅とベテラン、若手は昨年末の日光杯で活躍したGK増原海夕(道路建設ペリグリン)をはじめ高校生など国内勢が顔をそろえた。チームの指揮を執る飯塚祐司監督が「この合宿でメンバー選びの方向性を決める」と話すように、20人弱とされる国内勢の代表入り争いは今合宿で大方のめどがつきそうだ。
初日から攻め出しやパスなどの基本練習を行った。選手は監督コーチ陣の指示などを仰ぎながら真剣な表情で練習に挑み、約2時間氷上で汗を流した。
今合宿も実戦強化の方向は変わらない。男子高校生だけではなく、王子ジュニア(中学生)とも練習試合を敢行。長年の課題でもある得点力や外国人選手特有の力強さ、スピードに対応するためにも一回り成長する姿を見せたいところ。
合宿初日を振り返った飯塚監督は「どの選手も良い動きを見せている。練習試合の日程も世界選手権を意識したものになっていく。どう順応していくのかがカギを握る」とし、DF小池詩織(道路建設ペリグリン)は「チーム内での連携を高め、スピードの違う男子高校生相手にも良い内容の試合ができるようにしたい」と意気込んだ。
合宿は2月1日まで。練習試合の日程は26日午後3時30分から王子ジュニア、27日午後5時から苫小牧東高、29日午後1時30分からは駒大苫小牧高、31日午後5時からは北海道栄高、2月1日午前8時45分からは苫小牧工業高と予定している。場所はいずれも白鳥王子アイスアリーナ。