2019年度全国高校総合体育大会第69回全国高校アイスホッケー競技選手権大会は25日、帯広市帯広の森アイスアリーナ・第2アリーナでトーナメント準々決勝を行っている。同日午前の帯広の森会場第1試合に登場した駒大苫小牧は、6―0で水戸啓明(茨城)に快勝。午後の準決勝に駒を進めた。一方、第2アリーナ会場の苫小牧東は、地元十勝勢の清水に2―6で及ばなかった。
【帯広市、北畠授】
各会場の第2試合は埼玉栄と白樺学園が勝利。25日夕の準決勝で顔を合わせる。
▽準々決勝
駒大苫小牧6―0水戸啓明
▽得点者【駒】大久保(鎌田)中島(森田、山口)橋本(小金澤、高木)森田(中島)藤間(花田)藤間(花田、荒木)▽GK【駒】石川、梯【水】林
清 水6―2苫小牧東
▽得点者【清】茶木(丸山)茶木(植森)植森(丸山)柴田(五十嵐)砂岡(丸山)柴田(根本)【東】斉藤(金井)角丸(金井)▽GK【清】中村【東】中野
埼 玉 栄3―2武 修 館
白樺学園5―1釧路江南
24日
▽2回
苫小牧東5―4慶応義塾(神奈川)
▽得点者【東】出口、角丸(金井、塚本)金井(角丸)金井(小形)金井【慶】小島(田原、荘敬)荘敬(荘晶)小島(荘敬)小島▽GK【東】中野【慶】及川
清 水22―1関大第一(大阪)
埼 玉 栄6―1光 泉(滋賀)
武 修 館4―1八戸工大一(青森)
釧路江南6―0武 相(神奈川)
白樺学園13―1東 北(宮城)
―伝統校の意地見せた、苫東
試合を終え、観戦に訪れた家族や友人らにねぎらわれる選手たちの表情がすがすがしく見えた。昨夏の全国選抜大会4強相手に、60分間闘志を絶やさずプレーした。「自分たちの力はすべて出し切れた。悔いはない」と小形副主将(3年)=苫小牧啓北中卒=は胸を張った。
清水とは昨秋の道選抜大会以来の再戦。前回は第2ピリオドの大量失点が響き敗れた。今大会は24日の2回戦で慶応義塾に延長の末競り勝った勢いそのままに先制。その後は勝ち越しを許すも「足が止まらなかった。まだいけるぞという気持ちで戦えていた」(田中監督)チームは第2ピリオド中盤、1点差に詰め寄るなど意地を見せ続けた。
最後は潤沢な部員数を誇る相手のテンポの速い展開に体力の限界が訪れたが、「きょうまでよく戦ってくれた」と指揮官は健闘をたたえた。
日々の練習に手を抜かず取り組む「姿勢」で後輩をけん引してきた3年生7人。伝統校の名に恥じない不屈の努力が5年ぶりのインターハイ8強という結果を呼び込んだ。
最上級生が示した志は受け継がれていく。「先輩たちよりもいいチームをつくって、来年はもっと上を目指したい」と2年生FWの仲見(明倫中卒)は誓った。