むかわ町で生産した野菜を使った料理講習会が22、23の両日、鵡川、穂別の両地区で開かれた。全国各地の飲食店や農産物加工所で運営指導などを展開する食事業プランナーの村上由紀さん(54)が講師を務め、トマトやカボチャを使った加工品作りについてレクチャーした。
町が主催する「恐竜ワールド構想」まちづくりセミナー。恐竜化石「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)を一目見ようと全国から訪れる観光客に、地元の食材を使った飲食やお土産などを楽しんでもらうきっかけづくりのため開催した。
23日に鵡川地区の学習交流センターまなぶ館で行われた講習会には農協、加工製造の関係者ら15人が参加。カボチャのプリンやケーキを作る際にグラニュー糖、きびなど、トマトゼリーにはゼラチン、寒天など、加える材料を変えながら試食してもらい、「誰に向ける(製品)かで必要な材料が変わってくる」と伝えた。
村上さんは「むかわにはこれだけの農産物と人の力がある。もっと町の中でブラッシュアップ(磨いて)し、まずは町民が喜んでくれる製品を作ることから始めてもらえたら」と期待。参加者からは「むかわには良い食材がたくさんあることに地元の私たちが気が付いていなかった」「加工品について勉強になった。やってみようかな」といった声が聞かれた。