王子上位進出へ首位ハルラ3連戦

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2020年1月23日
FW大澤らが奮闘し、プレーオフ苫小牧開催を勝ち取ってほしい=昨年9月苫小牧でのアニャンハルラ戦より

 アイスホッケー・アジアリーグの王子イーグルスは、23日午後7時から韓国安養で首位アニャンハルラとの3連戦の初戦を迎える。前戦のデミョンキラーホエールズ戦で2勝1敗として迎える韓国遠征第2弾。プレーオフセミファイナル(1回戦)苫小牧開催に黄色信号がともる中で、奇跡の上位進出に向けて負けが許されない戦いとなる。

 何としてでも3連勝をしたかったデミョン戦は第1戦、2戦とディフェンスの機能はもちろんだが、攻撃陣の奮闘もあり、連勝を収めることができた。しかし、3戦目は相手の粘りに屈し、2位のサハリンと勝ち点12差で首位ハルラに挑むこととなった。

 対ハルラ戦、王子は昨年9月の苫小牧での3連戦で、ハルラの力のある攻めに対応し、2勝1敗と勝ち越した。ただ、FW高橋聖二が「素早い攻撃とパワーに対応しなければ」と話す通り、前回のハルラ戦とは相手のチーム状況は変わっている。現時点での得点王FWシン・サンフンやアシスト、ポイント王のFWキム・サンウクら中堅選手たちが台頭している。また、補強も積極的に行い態勢を整えた。

 王子もGKドリュー・マッキンタイアはもちろん、21日のデミョン戦でスタメン出場したGK成澤優太も好セーブを連発するなど守りは堅く、アシスト、ポイントランキングで次点にいるFW中島彰吾やチーム得点王のFW大澤勇斗の新戦力が遠征中も力を発揮している。しかし、19日のデミョン戦で助っ人として存在感を見せていたFWタイラー・レデンバックが重い反則の「ゲームミスコンダクトペナルティ」を課せられ、2試合出場停止になり大事なハルラとの初戦に出場できない。21日も普段2セット目のメンバーたちを1セットに置いたり、若手のFW小林斗威をセンターに配置するなどで対処。今夜もそういった戦いが予想される。

 現在勝ち点56の王子。残り5試合に全て60分勝ちしても勝ち点は71。上位進出が厳しい状況であることに変わりはないが、菅原宣宏監督の言う「目の前の試合に1戦必勝」の気持ちを胸に、異国での奮闘が期待される。

 チーム                試合  勝  負 勝点

 (1)アニャンハルラ(韓国)     31 24  7 70

 (2)サハリン(ロシア)       30 22  8 68

 (3)王子イーグルス         31 20 11 56

 ―以上、プレーオフ出場決定

 (4)デミョンキラーホエールズ(韓国)31 14 17 41

 (5)ひがし北海道クレインズ     31 12 19 37

 (6)栃木日光アイスバックス     30 12 18 36

 ☆(7)東北フリーブレイズ      30  3 27 13

 ※19―20シーズンは4位までプレーオフに進出。東北はプレーオフ進出の可能性は消滅。☆は順位確定。

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