白老町消防本部は2019年の火災、救急出動の状況をまとめた。火災の発生は5件(前年比3件減)、けが人は1人で、死亡火災はなかった。一方、急病などの救急出動は過去最多の1024件を数え、統計史上で初めて1000件を超えた。
火災の内訳は建物2件、車両3件。建物火災は7月と10月に発生し、いずれも物置などを全焼。出火原因は特定できていない。車両火災では計3件のうち、9月にごみ収集車が燃える事例が発生。ガスが残ったままごみステーションに出されたガスライターやガスボンベを収集し、圧縮により引火したとみられる。
前年は建物や車両の火災が8件起き、2人が死亡、1人がけがを負ったが、19年は件数、死傷者数が減少した。
救急出動は前年より37件増え、初の1000件台となった。内訳は急病674件、一般負傷103件、交通事故57件、労災16件、自損7件など。60歳以上が7割以上を占める急病の出動要請が増えており、町消防本部は「住民の高齢化が背景にあるのでないか」と推察している。
一方、交通事故や労災のけが人発生により、町消防本部の要請でドクターヘリが出動した事例は2件、ドクターカーは1件あった。