厚真ダムなど町内で、胆振東部地震に係る災害復旧工事を進めている岩田地崎建設(札幌市)が16日、「あつま国際雪上3本引き大会」の会場となる同町本郷のかしわ公園野球場に大量の雪を届けた。記録的な少雪で大会当日の雪不足が懸念される中、当別町から約300立方メートル(大型ダンプ25台分)を善意として輸送した格好だ。
同社は一昨年の胆振東部地震以降、厚真町内で災害復旧工事に当たっているほか、現地の宿泊施設などを利用。地域のイベントにも参加するなどして町民とも交流の機会があり、今回協力を申し出た。
この日は大型トラック10台が当別町から片道2時間ほどかかる会場まで2往復して大量の雪を運び込んだ。実行委員会によると、大会に合わせて他地区から雪の提供を受けるのは初めて。池川徹委員長は「他の地域でも雪がなくてイベントを中止にするなど困っている中、こうして雪をいただいて開催できることは幸せなこと」と感謝していた。
また大会当日、同社の善意に対して厚真町から感謝状が贈られる。