2019年度全国中学校体育大会第40回全国中学校アイスホッケー大会(16~19日、苫小牧市)に出場する和光中アイスホッケー部が14日、苫小牧市役所を訪れ、岩倉博文市長と懇談した。選手たちは口々に「全国制覇」を宣言するなど、本番に向け気合十分だ。
まぶしい赤色のユニホームを身にまとった同部選手15人と金子昭博監督らが来庁した。一人一言ずつ大会への思いを披露し、「中学生最後の大会。全国優勝したい」(村上一冴副主将・3年)、「(道大会で敗れた)釧路景雲にリベンジしたい」(脇本春希副主将・3年)など意気込んだ。
昨年11月の東胆振大会を制し、約1カ月後の道大会に乗り込んだ和光だったが、2回戦で同大会を制した景雲に1―4で敗れた。先制こそしたが、同点で迎えた第3ピリオド序盤に「気持ちをうまく切り替えられなかった」(池田橘平主将・3年)と、わずか20秒の間に連続失点したことが大きく響いた。
ただ「実力差があるわけではない」と金子監督は言う。開催地枠で全国挑戦権を獲得。勝ち進めば準決勝で景雲と再戦の可能性が高い。道大会後はパック保持者以外の動きを試合動画やアジアリーグ観戦などで分析しながら、攻守にわたる精密なチームプレーを再構築させてきた。
第37、38回大会連覇。さらには前回苫小牧開催の第33回大会(13年)も制している名門として、日本一の座は譲れない。池田主将ら3年生は2年前の全国制覇を知る代。「氷上やベンチで常に声を掛け合うことがとても重要になる。最後まで泥臭くプレーしていきたい」と語った。
和光中OBでもある岩倉市長は10日に来庁した明野・ウトナイ・青翔・凌雲(東胆振合同A)と同様「苫小牧同士で決勝を戦ってもらいたい。どんな場面でも1対1を負けないように頑張って」とエールを送っていた。