IH・王子V奪還へ正念場―あすからホームで栃木日光3連戦

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2020年1月10日
ホーム最終戦の勝利を目指す王子イーグルスの氷上練習

 アイスホッケー・アジアリーグの王子イーグルスは11~13日、苫小牧市若草町の白鳥王子アイスアリーナで栃木日光アイスバックスと3連戦を行う。約2カ月ぶりとなる苫小牧でのゲームは、レギュラーリーグとしては今季最後のホーム戦。シーズン終盤に差し掛かり、優勝争いに食い込むためにもここは着実に勝ち点を積み重ねていきたい。試合は3試合とも午後3時開始(午後1時45分開場)の予定だ。

 「アイスバックスは勢いに乗っている。プレーオフ争いの大事な試合になる。(相手は)自信も付けているし、簡単にはいかないと思うが、こちらとしても負けられない」と菅原宣宏監督が話す通り、昨年12月の全日本アイスホッケー選手権を制し、勢いに乗る栃木日光。王子は昨年10月に日光市で行われたアウェー戦では豊富な運動量と細かいパス回しに苦戦し、1勝2敗と負け越した。日光は全日本選手権でもその持ち味を十分に発揮しての優勝だった。

 王子も相手に負けない運動量で応戦する構え。新年は3日から練習を開始。リフレッシュの休養を取りながら氷上練習はもちろん、陸上トレーニングを精力的に行い、個々の体力的なレベルアップなどに取り組んだ。東京での東北戦から約3週間と実戦の期間が空いたが、そこでつかんだ手応えや課題などを改めて洗い出した。DF山下敬史主将は「初戦の入り方は難しいと思う。ディフェンスのシステムも変えたのでよりコミュニケーションを取っていき、流れをつかみたい」と話す。

 この3連戦を入れて残り11試合の王子。首位に向けて1試合も無駄にできない戦いとなる。18日からはデミョンキラーホエールズ、首位のアニャンハルラとの韓国遠征とタフな日程が続く。現在勝ち点44の王子は首位ハルラと17点差、2位サハリンと15点差という状況。4位デミョンの足音がひたひたと聞こえてきそうな中で、目の前の試合を全力で戦って上位との差を縮めておきたい。

 菅原監督は「先のことを考えず一戦一戦全力で戦うだけ。苫小牧のファンの皆さんを喜ばせられるような結果を残したい」とし、若手のFW小林斗威は「チームは良いムードでやれている。体を張ったプレーで勝利に貢献していきたい」と意気込みを見せた。

こんな記事も読まれています

ニュースカレンダー

紙面ビューアー