2019年度雪上安全法講習会が14日、安平町追分豊栄の安平山スキー場で開かれた。同スキー場のスタッフ20人がオープンを前に緊急時の適切な応急処置について学んだ。
スタッフがスキー事故などに対して応急手当ての知識や技術を身に付けることで、利用客に安心して楽しく過ごしてもらおうと、毎年この時期に開催。苫小牧スキーパトロール赤十字奉仕団の村上恵也事務局長が指導に当たった。
村上事務局長は、初動の心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の使い方、頭の出血や腕の骨折などを想定した三角巾の活用法をレクチャー。「何かあった時にどういう対応をしたかが大事になる。最初の処方をきちんとやっていると言えるようなことをしていれば問題ない」と呼び掛けた。講習会に参加したスタッフの高野逸己さん(20)は「包帯の使い方など普段は教わらない細かいところまで学ぶことができた」と話していた。
同スキー場担当者によると、ここ数日の降雨により積雪はほぼゼロに近い状態。オープンするには40センチほどの積雪が必要のため、天候にもよるが、営業開始は年明けになると見ている。